●NIKON TC-16A■PENTAX 1.7AFA BORG半AF比較 と ●半完全AF化お勧め改造例
昔NIKON TC-16Aによる半AF化をご紹介して、AF-BORGなどと勝手に自分で名前をつけましたが、ご存知のとうり
実は完全なAFではありません。
今回はさらにAF化を進めて、完全ではありますが、半完全AFとでも表現します。
BORGにおいてのAF化は個人的には紹介しておきながら実際には全く使っておりませんでした。
というのは、どうしても余分なレンズをつけるのが納得いかなかったからです。
又、改造においてAF化できたとしても、本来の性能から落ちる改造は意味ないと思っておりました。
改造して終わりでなく、改造したもので実戦で使えないと単なる改造の遊びに終わってしまいます。
それはそれで楽しいと思いますが、私の場合
①トビモノで使えることが大前提
②ピントはドロチューブでもあわせる事が可能なこと(MFはどうしてもはずせない)
③AF-Sは全く使わないので、AF-Cで正確なこと
④三脚は一切使わないので、手持ちでOKなこと
⑤BORGの素の画像を落とさないこと
この上記5点がカバーできるものであれば実戦でも使いたいと思ってました。
今まで実際に使ってみて、全くトビモノには不向きな改造もありました。
次に∑の100-300(NIKON)ではいろいろAFレンズをつけましたが、最後は全玉抜きをしました。
しかし、ACクローズアップレンズの画質がどうしても気に入りません。
速さを求めてCANON 100-300USM を使いました。
これは早かったですが、画質の調整が面倒で全玉抜きに変更しましたが
ゴミ箱行きになりました。
今回のレンズは ●AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED●になります。
超音波モーターはトビモノではどうしても捨てられません。
これを全玉抜きしてBORGと直につなげて、一切のレンズは使用しませんので
画質はBORG素のままです。
■追加
分かりづらかったようですが、画像のように全玉抜き後、替わりにACクローズアップレンズ他の画質を落とす要素のレンズは一切かましてません。
完成後はこの画像からさらに、以前のレンズが装着されていたプラ部分も取ってしまいます。
レンズとドロチューブとの接続は専用の接続径変換リングを作成してネジでしっかりと止まります。
一応自分の理想としての①-⑤を達成できましたので、完全な状態ではありませんが
紹介いたします。
● D7000とBORG77EDⅡに装着したところ


●ドロチューブを引いたところ

●ドロチューブとレンズの接続をはずしたところ

●全玉抜きされた内部


では実際の画像です。
機材は D7000 55-200VR BORG77EDⅡ AF-C 建物のみ絞り優先 他ME露出
●川の上空をたまに飛翔します。 トリミング前の画像

●トリミング


●かなり遠い距離でAFはどうか?

●上のケースでさらに厳しく背景ある場合は?

●いやらしい背景があったときに背景抜けは?


●解像度は?

●一応定番

●中くらいの飛翔トリ前

●かなり遠い飛翔

●ACクローズアップレンズ№2装着した場合 周辺流れます。
画質もどうしても気に入りません。

● 同じく№3

●全くレンズ無しの状態

いかがでしょうか?
AFの速さの表現は人それぞれ使っている機材の経緯・経験でも違いますが、各機種各レンズ使った経験では
400/2.8 300/2.8を 爆速と表現するならば、 600/4・500/4 かなり速い 800/5.6少し遅い
今回の改造例では 早い こんな感じでしょうか?
この後書き込みます NIKONのTC-16Aとほぼ同等の速さといえます。
尚、参考に撮った画像には責任持ちますが、あくまでも改造例であり、改造方法の紹介ではありません。
ここから AFテレコンの個人的な使用感です。
●NIKON TC-16A●
昔、私が紹介したということで此方を薦めるわけではありませんが、とっくに生産終了になった商品なのに
現行商品である PENTAXの1.7AFAよりお勧めです。
最近紹介した 無ハンダでの改造と、以前のハンダでの改造については性能的には殆ど変わりありませんでした。
もちろん改造後は無半田のほうが信頼性はあります。
さらに何分にも古い商品である為、個体差というより前所有者によっての使用差があると思いますので
ハンダでの改造機は 個人所有したもの3個 他の方の所有のもの3個 計6個テスト
無半田での改造機は 半田の改造したものの再改造を2個 最初から無半田改造のもの2個 計4個テスト
ハンダと無ハンダでの改造の性能差は感じられませんでした。
AF-Cにおけるトビモノは問題なく、動作の範囲がPENTAXより狭いためか?背景抜けにはずば抜ける。
MFの醍醐味も十分味わえるので上級者向け?
トビモノには特に最適である。
D7000のAF性能の差か?一般レンズとの性能差は感じられず。
ちなみに77EDにACレンズ無しで直でも問題なく作動します。
●PENTAX 1.7AFA●
BORGファンの愛用はおそらく一番かと思います。
こちらについては新品で購入したが、一個のみでの使用感ですので個体差があるかもしれません。
まずびっくりするのはNIKONに比べて非常に音が大きい!!
NIKONがスースーススという表現だとすると、ガチャガチャガチャガチャと期待感が大きい。
PENTAX機は個人的には K10Dを最後にレンズともども売り払って使ってなかったのですが、一般レンズでは
AF-Cでもトビモノは普通に撮れた記憶があります。
動体予測は確かに素晴らしいとは記憶してませんが、このアダプターセット限定での動体予測は非常にお粗末です。
今回私もBORG用に K-5を購入した為、少し残念です。
おそらく所有して使われている方は感じられているはずですが、まずトビモノでなくとも
止まり物でもピントは定まりません。(AF-C限定での使用)
大袈裟に表現すると 動きっぱなしですので 合焦してシャッターを切っても
そこからさらにあわせなおしているので、シャッタータイムラグの関係でピンボケになります。
よって、NIKONのように一枚ではすまなく、止まり物でも数枚切っておかないと
ピンボケ量産です。 止まり物でもこんな感じですので、トビモノはさらに微妙にピントが
ずれているものが多いです。
もちろんトビモノを撮れない訳ではありません。
10枚連写しても2-3枚しか上記理由でジャスピンがありません。(あくまでも被写体が鳥限定、鉄道写真や航空機のような大きな被写体で平面が多いものは全く問題ありません)
NIKONでは10枚で悪くても7-8枚はOKです。
一般レンズではさらにアップします。
これは被写体の捕らえ方がはずれているわけではなく、しっかりと捕らえれば捕らえるほど
AF-Cが作動し続けますので、ジャスピン率は下がります。
テストで雨降りの中とかの厳しいシーンのほうがジャスピン率高かったのは
動きが鈍くなり、ピントが合った状態で動きすぎない為でありました。
さらに、NIKONよりも中のレンズの可動範囲が大きいため、背景抜けはかなりします。
リミッターの幅が大きすぎます。
個人的には実戦では使えません。 一枚一枚に信頼してシャッターを切ることが出来ません。
必ず数枚撮っておかなければなりません。
ちなみに77EDにACレンズ無しで直だと、動作は少ししますが実用レベルでは全くありません。
71FLでは直で問題全くありません。
(追加) ライブビューでのAFアダプターは個人的には三脚使わないので関係ないですが
D7000の比ではありません。 アダプターでも早いですね。
●そんなわけでいろいろ考えましたが、私はBORG専用機としてはどうしても K-5のほうが好きです。
又、カメラの信頼感もD7000より抜群です。
結局 1.7AFAを装着して AF-Sの設定 シャッターはレリーズ優先にして、トビモノは
MFで使うことに決定しました。
もちろん NIKON TC-16Aは再度オークションで手に入れましたので、無半田で改造して時々遊んでみようと思います。
以上簡単ですが、かなり比較していろいろなシーンを想定して撮ってありますので、そんなことはないという方はどんどんコメントいただいて結構です。
もしかして私の間違った設定が見つかるかもしれません。
(追加)照準器等付けてる方は関係ないですが、付けてない方で素早く被写体をとらえようとするとき
今までは被写体の左方向を狙うとすぐにファインダーに入りましたが、D7000も同じです。
ところがK-5は違ってました。 ほとんど飛びものなのでどうしてもK-5がファインダーに入らず
おかしいと思っていたら、K-5は被写体の右でした。
同じような使い方をされてる方には非常に参考になると思います。
Comments
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちですRe: タイトルなし
mesatoさん こんばんは^^ブログを読んでいただくとわかりますが私はBORGは基本的にMFでツバメか蝙蝠撮影用に使ってます。
それ以外の猛禽は一般レンズです。
この改造はBORG友が使ってみてくれというのを当時テストしたもので1-2日ぐらい使い
手持ちで飛び物に使えるかどうかの性能テストをして友に返しました。
私は撮るのが専門で改造はブログに書いてあるように不器用でちんぷんかんぷんなんです。
ただし、十分に飛び物に耐える性能でしたので紹介しました。
まだ紹介していない改造で(やはり鳥友のものです)クローズアップレンズやテレコンを介在しない
物もテストしております。 使用感の質問は何でも答えられますが
改造に関することは私は無理なんです。
ご回答ありがとうございます
お手数ついでに4点質問させて下さい
・使用ズームは回転式てすが、繰り出し部分のカメラ重量での延縮についての対策は如何されているのでしょうか
・直進式のズームも同様に考えて宜しいのでしょうか
・ステップアップリング的なアダプターの仕様と発注先についてご教授いただけないでしょうか
・ぶっちゃけた話、BORGには手が出ないんでWO ZS80 DDGを購入したのですが、2インチとの接続方についてご教授いただけないでしょうか
初心者なもので、宜しくお願いします。
Re: タイトルなし
mesatoさん こんばんは^^BORG友のテストをしたのですが、問題ありませんでした。
その後友はNIKON・PENTAX等々同じように10本ぐらい使ってますが
手持ちで飛び物を振り回してますが、問題なく使っているとのことです。
よろしくお願いします。
あきGGさん、はじめまして、拙もトライしたいのですが、接合部分の強度は如何でしょうか、バーをかましてクランプするとかの必要はないのでしょうか、宜しくお願いします。
あきGGさんはじめまして。
初めて書き込みさせていただきます、Sugiichiと申します。
私はキャノンの一眼を使いAFにトライしていますが、あきGGさんと同様に、間にレンズをかませることでの画質劣化が気になっていました。
今回のニコンのシステムの詳細をご教授願いたく書き込みさせていただきました。
もしよろしければ教えてください。
よろしくお願いいたします。
Re: タイトルなし
隼人さん こんばんは
接続はドロチューブとレンズを簡単に取り付けできるようになってます。
私は改造などの工作自体は全くだめです。友からテストしてもらえないかと
いろいろ送られてきますが、この改造はとびものの実戦で使えますよ。
一切間にレンズが入らないので画像もばっちりです。
もちろん画像のように全玉抜きして何も入れてません。
よってヘリコイドも全く関係ないです。
ドロチューブオンリーで撮れます。
このところちょっといろいろ忙しくて、落ち着いたら製作の詳細の図を作ってると思いますので
取り寄せてメールしますね^^
興味あるレポートを掲載いただきましてありがとうございます。
ドローチューブとレンズとの接続関係に興味があります。レンズは全玉抜きでしょうか。
この接続関係をK-7に応用したいので、ご教示いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Re: タイトルなし
NOBUさん おはようございます。今日 位相差AFでなくライブビューで比較して見ますね^^
おそらくD7000よりK-5がダントツだと思いますが、AFアダプター装着でどうか??