α9 vs α7RⅢ 飛翔限定のAF比較 其の二 スチル画像
其の壱でいろいろ書きましたが、あくまでもテレ端での評価です。 100-300程度の範囲。また開放でなく少し絞ればかなり違います。 絞り開放でテレ端のみでの使用感です。
其の壱の動画でポイントの状況はわかると思います。
7RⅢは一瞬のみで掴んでも2-3枚ぐらい。流し撮りの感覚です。 タイムラグと遅いファインダーで、掴んだつもりでもやっとお尻だけ入っていたりです。9は掴んだままファインダーで追い続けます。ほぼファインダー通りにシャッター切れます。あと7RⅢはこれだけレンズを振るときは電子シャッターはこんにゃく現象が酷く使えません。全てにおいてこのようなシーンでは不向きです。
画像はできる限り10M前後までひきつけた画像です。 それ以外は15-20M程度の背景がわかるものも入れました。
高速でどこから侵入するかわからないシーンですので、構築物が入ったものも載せました。
画像はどれもマニュアルフォーカスで撮ってません。オートフォーカスで撮ったものです。
露出が追いつかないのでMかSS優先で撮りますが、真っ黒や真っ白に近いものが半分あり、現像で持ち上げたりしてますが、その分画像があれたものもあります。通常撮影ですともっと画像はよいです。ISOは200-12800になってます。
通常のツバメの飛翔でSS1/2000もあれば十分ですが、ここでは1/3200でも被写体ブレになり、1/5000が安心して撮れるSSでした。7RⅢで50枚に一枚か二枚ピンが来る。 9ではほぼOK もちろん両機ともファインダーでピンが来ていなければシャッターを押しません。 アルゴリズムがメーカーの説明と違い両機全く違います。 同じだが性能差で違いが出てるのかもしれません。
E-M1Ⅱの時 とにかく被写体の前を優先で掴みます。9も同じようなので背景に抜けるのが非常に少ないです。
AIのように頭で掴みたい被写体通りに掴んでくれます。 7RⅢは無理です。 止まりものを狙うと一番わかります。
前に後ろにさらに左右にばらけて被写体に定まりません。
9はワイドで被写体にしっかりとピンが行きます。7RⅢはばらけますのでワイドでなく中央一点(止まりもの) 飛翔でもゾーンが精いっぱいです。
CANONの7DⅡや1DXⅡでは多点よりできる限り一点に近いほうがAF精度が良いのですが、9や7RⅢは中央一点で撮る必要はありません。精度が変わらないからです。9はどんな背景でもワイドオンリーで十分です。 楽ちんです。
画像はRAWで撮ってません。 9は秒20枚 7RⅢは画像が大きいので軽くするためJPEGのみです。 輝度差酷いので本当はRAWで撮りたいのですが、テストのためAF精度の確認優先です。
キャッチライトは時間帯で酷い逆光になったり、高架下の暗い中ですので意識しても意味がないのでスルーしてください。
◇◇ α7RⅢの画像です。◇◇














◇◇ α9の画像です。◇◇











































●● 巣立ち雛が飛び降りた瞬間です。

α9 vs α7RⅢ 飛翔限定のAF比較 その壱
レンズは大砲がまだまだステイタスと思っている方が多いと思いますが、確かに100-400とは描写は比較になりません。
ただし、おそらく数年で軽量・小型化され減っていくのでは?
個人的にはステイタス云々は別として、あの大きさはビジュアル的にも我慢できませんが、現状では取って代わるものがないので発売されればSONY機でも購入するようになると思います。かなりの軽量になるようなので我慢しておとなしく使います。
ここからSONY機半年使ってみての実際の現場レベルでの機材の比較です。
あくまでも野鳥撮影・飛翔撮影のみ止まりもの省く 正確な数値は出せないので個人的感覚の数値です。
◇◇ α9 ◇◇ 背景に引っ張られるか? 98%被写体をつかんで追尾する
どんな厳しい背景のシーンでも見事にすッぽ抜けずに捕まえる。
使っていてストレスなしの幸せにしてくれるボディです。
①100-400GMのレンズ限定 α9基準を100とした場合 AF精度100 AFスピード 100 解像度 100 許容歩留まり 100%
② ①に1.4テレコン装着 AF精度100 AFスピード95 解像度 95 許容歩留まり 95%
③ ①に2.0テレコン装着 AF精度90 AFスピード90 解像度 75 許容歩留まり 80%
④ 動画AF 素晴らしい 動画ボタンで大デフォーカスの状態から瞬時につかまる。 追尾も素晴らしい。レフ機も含めてナンバー1
◇◇ α7RⅢ ◇◇ 背景に引っ張られるか? 70%被写体をつかんで追尾 一般的な中級レフ機相当
① 100-400GMの場合 α9比較数値で AF精度90 AFスピード 80 解像度 120(ジャスピンの場合のみ) 許容歩留まり 85%
② ①に1.4テレコン装着 α9比較数値で AF精度65 AFスピード70 解像度 75 許容歩留まり 60%
③ ①に2.0テレコン装着 (コントラストAFのみなので参考程度 飛翔のみで止まりものだとすこしは上がる)
AF精度50 AFスピード50 解像度 50 許容歩留まり 30%
④ 動画AF 動画ボタンを押してから捕まるまで時間かかる。 大事な撮影では常に被写体にフォーカス状態からスタートしないとノーチャンスになる。 一度捕まると追尾はα9よりは背景抜けるが十分実用レベル
それでもE-M1Ⅱ・GH5・1DXⅡよりは比較できないくらい使えるレベル。
◇◇ α6500 ◇◇ 背景に引っ張られるか? 90%被写体をつかんで追尾する
①100-400GMの場合 α9比較数値で AF精度90 AFスピード 80 解像度 80 許容歩留まり 80%
② ①に1.4テレコン装着 AF精度70 AFスピード85 解像度 80 許容歩留まり 70%
③ ①に2.0テレコン装着 AF精度60 AFスピ80 解像度 65 許容歩留まり 50%
④ 動画AF 素晴らしい 動画ボタンでほぼ瞬時につかまる。 追尾も素晴らしい。 7RⅢ以上9以下のレベル
結論 α7RⅢは100-400の野鳥飛翔撮影においては、1.4テレコンつけるとAF精度かなり落ち納得の解像しません。個人的には使い物になりません。
テレコン無しでは全く問題なしです。 手振れ補正がα9より強力な数値ですが、手持ちでぶれが解像度にかなり影響します。
レンズを振る時は神経質になります。
α9は数値は低いですが、ほとんど気にしないでレンズを振り回せます。
止まりものでは多少良いです。2.0は論外です。
飛翔限定のAFと謳ったのは、毎年この時期夢中で撮影しているイワツバメの営巣と、暗くなってからの蝙蝠の飛翔撮影です。
ただ昨年より、事情があり蝙蝠の飛び出す夕方の時間帯から夜にかけては忙しいので撮影できません。よってツバメのみになります。
ツバメといっても通常の飛翔は速そうですが、実はあまり早くありません。例えば川を一直線で飛ぶカワセミとツバメが並走してもカワセミがツバメを追い抜いていきます。横っ飛びのカワセミの難易度は低いと思います。 野鳥飛翔撮影には不向きな7RⅢでも普通のツバメの飛翔の撮影は困難ではありません。もちろん近距離では厳しいのは言うまでもありません。15M以上での飛翔に限ります。一瞬の撮影は可能ですが、さらに追い続けるのは7RⅢでは困難です。機材の性能とファインダーの為です。通常の猛禽の飛翔を追い続けるのは問題ありません。
では営巣時のイワツバメは・・・ 新幹線の高架下の営巣場所に間口15M位 快晴時で飛び込むまでは露出ISO200でSS1/3200が適正とすると
暗い高架下の真上の裏にある巣は 露出ISO12800でSS1/100が適正となり、マニュアル露出で追いながら操作するのは早すぎて不可能です。ダイヤルを回しているうちに飛び込んで出ていってしまいます。 裸眼でも入りこむ前から追っていき高架下の天井に目を向けると一瞬真っ白になる位輝度差があります。 こんなシーンで追い続けるのはどんな機材でも露出は現在の機材では不可能。AFも不可能で昨年まではMFに頼っていました。 今までの挑戦で7DⅡが1DXⅡやE-M1Ⅱをおさえて一瞬ならつかまりました。今年はα9ではじめて一瞬でなく追い続ける(捕まり続ける)ことができました。 撮影状況は大砲では振れないので不可能。どんな筋力鍛えていてもここでは間違いなくイワツバメを追うと仰向けにひっくり返ります。次にかなりの交通量があるので車両との追突に注意です。ほとんどスポーツと思った方が間違いないです。かなりハードに動くので汗びっしょりになります。さらに数時間で車は鳩とツバメの糞で酷いもんです。たまに自分の頭の上にやられることもあります。こんな撮影状況の場所で10M前後の近距離に飛び込んでくるイワツバメの撮影です。 燕を撮っている方でしたらこの近距離で前方からの撮影の厳しさはわかると思います。
技量で機材を抜けるか? 機材は技量を抜けるか? 前者は65過ぎて毎年少しづつ (へたっぴ) になってきていますので可能性はなしです。
上半身は毎日鍛えて筋肉も若い頃を維持できてますが、下半身が上記のようなレンズを振りまわす撮影にはついてきません。
しかし・・ 後者はありえます。今まで自分の技量で不可能だったものが、新機材で可能になることがあります。 今後もおそらくますますこの傾向は進むでしょう。 近い将来AIで飛翔撮影可能になるかもしれません。
どなたかこんな場所ですが、機材のテストしてみませんか? 時々パトカーが回ってきますが、今のところ見ているだけで注意もされてません。ご案内します。
では実際の2機の撮影画像を比較していきます。その前にここのシーンでは動画AFが全く通用してませんが、通常のイワツバメの飛翔と違い、高速で突入してくるイワツバメの雰囲気だけでもわかる動画をご覧ください。
●● 機材 SONY」α9 レンズ 100-400GM
焦点距離は400㎜から1200㎜まで使ってます。600㎜までは飛翔を追ってます。900-1200㎜は不可能ですので餌渡しのシーンのみです。
長くなってしまいましたので、次の投稿で静止画比較を載せます。
栃木県小山市のカメラマン 炎上!!
こんなところで「小山市」有名になってしまいましたね。
"鳥に刺激を与え意図的に飛び立たせている"とTwitterで炎上 総合写真展の受賞作品、サイトの掲載取り下げ
まあ・・ 本人のコメント見るからにはそんなに根っからの悪い人間には思えませんが。

野鳥撮影ではびこる悪質なマナー 観察ルールを無視して「おまえの鳥か?」とクレーム
小山市なのでこの方の行動を擁護するわけではありませんが、もっと炎上しなければならないカメラマンはいっぱいです。
自分も身を引き締めて、マナーを守っていきたいと思います。
このようなところであまり真剣に撮るのも恥ずかしいのですが、テストには最適です。 一人だけNIKONのD500に300/4のカメラマンがいましたので、ほっとしました。 100-400のテレ端開放でノートりか少しトリミングです。 酷い逆光のシーンや、おそらく最低撮影距離以内のピントが合わないものもあります。 画質が落ちますが、ファイルの圧縮を大きくして、大きな画像で載せましたのでご覧ください。
●●正面に迫ってくるところの連写









●● 目の前の飛翔に夢中で限界まで撮ろうと思い、ファインダーで追っていたらこの画像で確認できると思いますが、おそらく最後が3M以内の至近距離でピントが合わない・・・ で・・よけるのを忘れて(というよりよけきれなかった)左の額に羽がぶつかり衝撃で後方に飛ばされました。 額はかすり傷でしたが、カメラをかばい下のコンクリートにダウン 一瞬ショーが止まり関係者が駆けつけてきました。これはやばいと思い、何でもないようにすぐに立ってショーをスタートしてもらいました。 恥ずかしい限りです。



●●一番端で撮っていたのですが……・

●●数日後の状態です。 血液サラサラの薬を服用してるので、出血が止まらずいつまでもびっくりするような大きなかさぶたができて焦りました。

●●おかげで一番のテストしたかった隼の時には倒れた衝撃でレンズがおかしくなり、E-M1Ⅱに300/4の撮影となってしまいあまりパフォーマンスを発揮できませんでした。
上空から舞い降りるときの画像は酷い逆光状態です。






































●● 1.5倍クロップで撮った時の画像です。 参考に
